今の音楽業界を取り巻く環境 ~初心者でもわかる~

音楽
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はじめに

こんにちは、UGです。

以前も音楽業界についての記事を書きましたが、どちらかと言えば歴史にフォーカスしてきました。

今回はでの音楽業界の現在のトレンドについてまとめていこうと思います。

オリジナル音楽を制作している皆様は、いつか日本中で、また世界で自分の音楽を聴いてもらいたいと思っていると思います。

まずは音楽業界のおかれてる状況を理解して、戦略を練っていきましょう。

CDと配信サービスの売上の推移

90年代に隆盛を極めるCDの売上ですが、00年代に入り、ダウンロードによる販売、ストリーミング配信サービスへと移行してきています。

総額は00年から20年までに約半分になっており、20年にはストリーミングサービスが全市場の約1/3を占めるようになってきています。

全世界的に見るとストリーミングサービスは20年には半分以上を占めており、また音楽市場全体の落ち込みも大きくありません。

日本ではまだこの流れに少し遅れを取っていますが、今後ストリーミングサービスはより一般化されていくでしょう。

この流れは10年代頭のスマートフォーンが行き渡るタイミングから特に加速してきた流れとなります。

その中でも日本においてはアイドルグループなどが、特典を付けて販売することなどでCDの売上を維持している例もあります。

主にAKBグループや坂道関連ですね。

CDを販売して売上を得るということからサブスクに変わり、またyoutubeでのプロモーションでセルフブランディングを行う時代への変化をしています。

市場規模自体は小さくなっていますが、私たちも世の中に自分の音楽を知らしめるチャンスが増えているとも言えるでしょう。

こちらの記事も参照ください。

拡大が続いたコンサート市場

2010年から2020年にかけて、コンサートやイベントの市場は伸び続けました。

コロナの影響で一旦縮小していますが、今後また復活していくことでしょう。

過去のモノを所有する時代から体感することにお金を使う時代への変わってきているということでしょう。

ただ2019年の水準でほぼ飽和状態に陥っており、コロナ禍から回復してもそれ以上増えることはないでしょう。

今後はメタバース空間での体験型イベントやコンサートなどが増えていくことも予想されます。

5Gが本格的に一般化することにシームレスにコンテンツの配信や共有ができることによって音楽を取り巻くエンターテイメントの手法は変わっていくことになるでしょう。

プロモーションの変化

ここ20年で音楽のプロモーションの形態も大きく変化をしてきています。

マスメディアに一気に予算を投下していくのではなく、サブスクのレコメンド機能や、SNSの活用などが強くなっていく傾向にあります。

特ににまずファン化させるためにサブスクのレコメンドや、SNSでのインフルエンサーからの情報などきっかけになります。

その後ファンになった人はライブやグッズ購入などでエンゲージメントを高めていく、という流れですね。

私たちアマチュアミュージシャンでも同じようにサブスクでプレイリストに登録をしたり。SNSで拡散したり、またブログでコミュニケーションを取り知ってもらうなどの手法をとることができると思います。

またエンターテイメントとして考えるとyoutubeの位置づけというのをしっかりと理解して活用していく必要があると考えられます。

動画で視覚的にも伝えることができるからです。今は自分達で動画が作れる時代です。

また別途記事にて動画の作り方は紹介をしようと思いますが、youtubeに誘因してファンを獲得するというのは大きなプロモーション手法となり得るでしょう。

日本の音楽産業の課題

今までの話をまとめると昨今はCDの売上が減少し、それをサブスクが補いながらも、コンサートやイベントで市場を確保していくという流れがありました。

ただ、コロナによってその状況が大きくかわり方向転換が余儀なくされています。

また先ほど言ったようにコロナ前に戻ったとしてもすでにキャパ的に飽和状態にあるために今後の伸びは見込めません。

バーチャルを活用した体験空間を提供するなどの打ち手が必要となるでしょう。

次に問題としてあるのが、マスメディアによる受動的に音楽を聴く機会が減ったことにより音楽に対しての無関心層が増えているということです。

対策としてはアニメやゲームなど他のエンターテイメントとのコラボを行っていき楽曲の露出を増やしていくことでしょう。

Youtuberなどでも他のコンテンツをメインに発信しながらBGMを自分達で作成しており、ミュージシャンとしても有名になっている例などもあります。

また無料視聴層が増えているという現実もあります。

こちらはサブスクなどの広告によるマネタイズなどが打ち手としては見込めると思います。

一方でサブスクなどいつでもアクセスしやすいところに楽曲があるおかげで、古い曲も聴いてもらえる機会が増えて、よい楽曲が長くリスナーに親しまれるというよい点もあります。

さいごに

さていかがでしたでしょうか。

今音楽業界は大きな過渡期にあると考えれらます。

また厳しい状況からも目がつぶれないとも言えるでしょう。

ただ、マスメディアが発達して、CDが隆盛を極めた数十年の間が逆に特異な時代であったともとることができます。

よく見れば多種多様な音楽が認められ、リスナーの選択肢も増えている時代とも言えます。

音楽に携わる一人のミュージシャンとしては内向きに制作作業に取り組むことと同じく、周り、世の中の状況を把握して合わせていくことも大事です。

この記事が皆さまの気づきのひとつになって頂ければ幸いです。

このブログでは皆さまのお役に立てる情報を発信していきますので、よろしくお願いします。

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