オリジナル音楽 作曲する上で聴いておきたい5曲

音楽
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はじめに

こんにちは、UGです。

今回はオリジナル音楽を制作するにおいて、是非聴いておいてもらいたい曲を紹介します。

オリジナルで曲を作ると言っても結局のところ、今まで聴いてきた何か曲に影響を受けていると言えます。

たくさんの曲を吸収し、真似るのではなくそのよさを自分のフィルターを通してアウトプットすることによって、引き出しは増えていくことでしょう。

プロの曲は本当によくできています。

また、どの楽器から作曲されたかによっても曲構成が変わってきますし、おもしろいですね。

今回はPOPSに焦点をあてて、日本の作品から5曲紹介をします。

すでに知っている曲もあるかとは思いますが、それぞれ深堀りをしていくことでより曲の良さを知ってもらい、今後の曲作りの参考にして頂ければ幸いです。

曲紹介

MIND CIRCUS

すみれセプテンバーラブ

虹の都へ

どんなときも

チョコレートディスコ

MIND CIRCUS ~中谷美紀~

作曲 坂本龍一 作詞 売野雅勇

坂本教授プロデュースの中谷美紀さんのデビューシングルですね。

リアルタイムでは私は知らなかったのですが、「モテ期」という映画でピックアップされていて知りました。

YMOファンとしてはぬかりがありましたが。

まずやはりピアノで作られた曲であることがイントロから伝わってきます。

ただ、小さな音で入っているギターのカッティングや、バックのシンセサイザーが非常に効いていて魅力ある楽曲になっていますね。

サビで使われているベースラインにも着目で、小さなうねりのような部分があるのですがピアノで作った時の複雑な和音をベースで表現しているのが卓越です。

全体的にいうと打ちこみのドラムで軽い感じのダンスナンバーに仕上げています。

ヴォーカルの中谷美紀さんの透明感のある声と非常にマッチをしております。

歌詞の世界観も独特で、物語のテーマのように少年が出てきます。

この世界観からか、ボーカロイドでのカバーを多数見受けられる曲です。

曲構成を見てみると比較的シンプルですね。間奏もなく必要最低限のパーツで作られている気がします。

サビにインパクトがあるので、最後のパートでも音の厚みを変化させながらリフレインしていますね。

曲を分解して聴いてみても非常に聴きどころの多い一曲だと思います。

すみれセプテンバーラブ ~一風堂~

作曲 土屋昌巳 作詞 竜真知子

これは84年とかなり古い曲ですが、今聴いても斬新さが溢れています。

ちなみに一風堂というバンド名ですが、あのラーメン屋の一風堂はこのバンドからちなんで命名されたようですね(余談)。

この曲はシャズナを初めとして後々にもよくカバーされている名曲でもあります。

私はこの原曲がなんといっても好きですね。

まずはこの曲の全体を支配しているこの世界観、すごいですね。

オリエンタルと言ったらいいのか、チャイナといったらいいのか、なんとも言えません。

和風とかチャイナ風をあからさまに感じやすい曲は世の中に多いのですが、言葉で形容しがたいこのオーラはどこから生まれてくるのでしょうか、といった感想です。

楽器ごとに分析してみますと、全体的に音はあまり厚くなく厳選して音作りをしている感があります。

まずキーボードですが、主旋律を弾いているというよりかバッキングに徹していると言えますね、またギターも同じく目立つリフはないので、あくまでも歌メロを際立たせるためのサブ的な位置付けですね。

ただこのギター、何とも言えない粘りがあって曲の気だるさを増長させるいい仕事をしています。

アレンジ面ではポイントポイントで特徴的な部分がありますね。

まずはBメロのバックのキーボード、これは効いてますね。あと、これは個人的にヤバいと思ったのですが、最後の終わり方ですね。よくこんなのが思いつくと感じました。

虹の都へ ~高野寛~

作曲 作詞 高野寛

90年代に活躍したシンガーソングライター高野寛さんのヒットソングですね。

これが一番最初にヒットしたはずです。

発売された時、私は小学校4年ぐらいだったと思います。

ラジオでランキング番組に入っていて、衝撃を受けたのを覚えています。

曲の構成が滑らかでメリハリもしっかりしていてよくできた曲だと思います。

大人になってからギターでカバーをしてみて気付いたのですが、サビのコードがセブンスなどを多用していてかなり巧妙に作られています。

決してロックにはならないけど解放感を持たせる絶妙のラインをついています。

歌詞も曲の雰囲気と非常にマッチしてますね、隠れた恋の話かとは思うのですが、爽やかささえ感じてしまいます。

最後の太陽しか、太陽さえ、に変わる部分などにくい演出ですね。

高野寛さんですが、私がかなり好きなアーティストの一人でもあります。

他にも名曲が多いので、興味を持って頂ければ、聴いてもらえると幸いです。

どんなときも ~槇原敬之~

作曲 作詞 槇原敬之

これは有名な曲ですね。

歌詞、メロディ、編曲ともに完璧と言える一曲だと思います。

まずイントロは独自のメロディなのですが、ここを聴いただけで名曲と伝わります。

持論ではありますが、いい曲はたいていイントロが優れています。

歌が始まる前にもう名曲かどうかはわかると言ってもいいでしょう。

またイントロの良しあしは今のサブスクが全盛の音楽業界では大事なことと言えます。

スキップレートという言葉をご存じでしょうか。

今のサブスクでは30秒を越えて再生されないと1再生としてカウントされないのです。

その意味でサビから始まる曲なども増えていますが、イントロの重要性は高まっていると言えるでしょう。

さて、曲全体の完成度が高いので全体に言及するのは控えますが、ポイントで言いますと

キメの使い方がうまいですね。

Aメロの前とサビの前同じようなキメがあるのですが、これが印象的でまた曲のメリハリを出すのに一躍かっています。

あと、イントロに引続きですが、この曲のすごさはアウトロですね。

かなり長い尺を取っているのですが、余韻を感じさせてくれて非常によいアレンジだと思います。

アウトロが長い曲は他にもユニコーンの「すばらしい日々」や竹内まりやの「元気を出して」などありますが、いつか使ってみたい手法ですね。

チョコレイトディスコ ~perfume~

作曲 作詞 中田ヤスタカ

Perfumeの初期のころの名曲ですね。

はじめCMのポリリズムで彼女らを知りましたが、このチョコレイトディスコを聴いてさらに好きになりましたね。

まずキャッチーなサビ、延々とタイトルを歌い続けてリスナーの印象に残させる手法ですが、コード進行がメロディアスなので聴いていてあきません。

ディスコと言ってもかなり今風の音作りをされていると感じました。

基本的にCUBASEで打ちこみで作られていると聞いてますが、ベースラインの音など特に曲の雰囲気を作るのに影響していると思います。

これだけPOPでキャッチーに作られるとバレンタインの定番の曲の仲間入りをしていると言ってもよいでしょう。

歌詞も非常に可愛くてキュンキュンしますね、これ歌詞も中田ヤスタカさんが書いているのがすごいです。

さいごに

さあいかがだったでしょうか。

今回はJ-POPに焦点をあてて5曲紹介しました。

正直5曲に絞るのは大変な作業でしたので、また続編で違う曲を紹介していこうと思います。

聴いて頂いて、好みの方もいればそうでない方もいるでしょう。

ただ重要なのはジャンルの幅を広げるということです。

質の高い音楽からは好きになれば何かしらのインプットがあります。

それは自分の好きなジャンルでオリジナルを作る時にも活きてくることでしょう。

曲作りの一助になって頂ければ幸いです。

このブログでは皆さまのお役にたてる情報をこれからも発信していきますので、よろしくお願いいたします。

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